Why we need nonhuman primates to study the role of ventromedial prefrontal cortex in the regulation of threat- and reward-elicited responses

【タイトル】
‘Why we need nonhuman primates to study the role of ventromedial prefrontal cortex in the regulation of threat- and reward-elicited responses’

Roberts and Clarke, 2019
https://doi.org/10.1073/pnas.1902288116

腹内側前頭前野 (vmPFC) は多くの精神疾患の認知・情動症状に共通して関連がある一方、その原因となるメカニズムは未だに不明。

【なぜか?】
・精神疾患とその症状の特徴付けが十分にされていない
・動物実験では主に皮質下領域に注目しており、皮質領域の研究が進んでいない
・vmPFCに注目した研究であっても、動物モデルの多くはげっ歯類
(ヒトとは脳構造が解剖学的に異なり、機能的相同性もよくわかっていない)
・精神疾患に関する知見をもたらす十分にデザインされた行動パラダイムが不足

【目的】
この論文では、ヒトとげっ歯類の間のギャップを埋める非ヒト霊長類 (NHPs) の価値について議論する。NHPsにおいて報酬と脅威の情報処理に関わる、vmPFC内の2つの脳領域、25野と32野に関する近年の研究をレビューし、げっ歯類における前辺縁皮質と下辺縁皮質との解剖的相同性を議論する。ここでは、解剖学的相同性が機能的相同性をどの程度反映しており、ヒトとNHPsにおいて前頭前皮質はどのように拡張したのかという観点から考察を行い、ヒトとNHPsの類似性だけでなく、両者の相違についても取り上げる。また、NHPsを用いた前頭皮質研究によって、動物研究から臨床場面への応用がどのように促進されるかを検討する。

Why we need nonhuman primates to study the role of ventromedial prefrontal cortex in the regulation of threat- and reward-elicited responses

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